更年期障害
更年期障害の症状は人によりさまざまで、多岐にわたります。自己判断により重篤な病気に発展することのないように、気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
更年期障害の症状と治療
48~52歳で閉経(卵巣機能停止)を迎える方が8割で、その前後6か月ほどの時期に、顔のほてり・自汗・盗汗(寝汗)、肌の乾燥感・疲労感・イライラ・気分の落ち込み・肩こり・頭重感・・・などの不快症状に悩まされることがあります。卵巣機能の停止により卵胞ホルモン(E)の消失が主因です。動物には適応能力があり、徐々にEのない体内環境にも慣れて、前述の不快症状は消えていきます。
但し、日常生活に支障を感じるほど症状が強ければ、Eを補充する治療法の必要性も考慮せねばなりません。Eを補充してみて症状が大きく改善されれば、6か月から1年程度補充療法を行います。副作用も考えて、塗り薬を用いるほうが良いと考えます。1年後から、徐々に補充量を減らして数か月で休薬します。
E補充で改善なき場合・6か月以上も症状が続く場合は、心理的な面からの診療が望まれます。
最近、サプリメントによる対策を推奨する医師やマスコミが目立ちますが、私が述べた対処法こそ王道です。