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2000年以上の年月をかけて成長してきた中国医学は、西洋医学と並んで、信頼のおける系統化された医学です。西洋医学は、主に「異常な状態になった部分を正常な状態に戻すこと」に重きをおきますが、中国医学では体全体を一つのまとまりと考え、「体内機能の相互関係をスムーズにさせ、体全体の活動のバランスを整えること」を治療目的としています。
当院では正統な中国医学を学んだ院長により、心療内科・婦人科の治療にも中国医学を取り入れております。

西洋医学と中国医学

 ご承知のように西洋医学は科学的考察を基盤として成立しており、科学が発展した19・20世紀に急速に発達しました。

 これに対し中国医学は共時論的考え方から発生したため、膨大な臨床経験が不可欠で、2000年という気も遠くなる時間が必要だったのです。共時的とは、精神医学者のユングが名付けた用語で、宇宙の諸現象を緩やかに結びつける法則と定義したら良いでしょう。具体的に言えば、陰陽五行(共時的分析法の1種)を基準に膨大な臨床例を蓄積・分類したのが中国医学なのです。

 ギリシャと異なり古代中国では、現象の本質を人間は究明できないとの考えが根底にあり、現象の内側を見えないもの=ブラック・ボックスとし、内部から外に出てくるサインを頼りに、現象の内部の歪み(医療の場合は病気)を治してきました。

 こうした方法論は古代中国の他の分野でも行われましたが、現実的な成功を収めたのは、医学だけでした。しかし、陰陽五行を単なる迷信として、全く信用しない人々もいました。その最たるものは江戸時代の日本の医師達で、彼らは中国医学の方法論を無視し、自分流に漢方薬を出し始めたのです。しかし、彼らは再現性に富んだ診断法を編み出せず、民間医療的な非系統的医学の域を脱せないまま今日に至っています。

 文化大革命に翻弄された中国でも陰陽五行は排除するべき因習と捉えられ、科学的に祖国医学を見直そうとの誤った方針が打ち出されました。中西医結合という美名のもとで本来の中国医学は損なわれていったのです。

正しい中国医学で本来の力を

現在日本における漢方医学の2大流派は、「江戸時代発生派」と「中西医結合派」です。しかし、これらのやり方では中国医学のもつ素晴らしい力を発揮することは無理です。最も大事なことは、陰陽五行に基づく中国医学用語を現代語へ翻訳し、現代に役立てることなのです。

漢方薬に関する間違った知識がもたらすもの

 漢方薬については誤解されていることがいろいろあります。まず、漢方薬には大きな副作用がない、ということです。これは全くの嘘で、正しい中国医学診断を経ないで処方された場合、効果がないばかりか、病状が悪化することさえあるのです。ちなみに以前問題となった「小柴胡湯」による死亡例は、決して副作用で起こったのではなく、その主作用のために起きたたものといえます。そして現在も慢性肝炎に対し「小柴胡湯」は処方され続けているのです。その理由は、正しい診断法を知っている医師が少ないからなのです。正しい漢方知識を持った医師は、全国でも数える程しかいません。

 当院の院長は幸いにも、正統な中国医学を家学とする〈張 明澄〉氏に親しく中国医学を学ぶことができたため、中国医学の持つ本来の力を患者さんに生かすことができると確信しています。中国医学は内科にはもちろん、婦人科・心療内科にも効果がありますので、西洋医学による治療でなかなか改善がみられない方は、一度、中国医学的な治療をお勧めいたします。

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